【熊本リノベーション最新情報】
012025年法改正で変わる家の選び方|
“リノベできない家”に要注意!
「安く買って、自由にリノベ」は、もう通用しない時代に?
これから家を買ってリノベーションをしたい――そんな理想を持つ方にとって、今、見逃せない大きな制度変更が迫っています。
特に「なるべく安く中古住宅を買って、自分好みに直したい」とお考えの方、「リノベ済みの住宅を安心して買いたい」と考える方にとって、2025年4月の建築基準法改正は、家選びの“前提”を変えてしまう可能性があります。
このコラムでわかること
この記事では、2025年法改正のポイントから、「なぜリノベができなくなる物件が増えるのか?」という根拠、さらには“申請が必要になるリノベ”と“そのままでは危ない物件”の見極め方までご案内します。
熊本の理想の住まい探しを、安心とともに
クラブハウスエステートは、熊本でマイホームの夢を叶える不動産売買・リノベーションの専門会社です。中古住宅+リノベという賢い選択肢を、安心・納得できるものに。物件選びから補助金活用、プラン設計まで、ワンストップでサポートしています。
02結論。これからは「リノベできる家」かどうかが、家選びの新常識です。
2025年4月以降、家の購入時に「この家、リノベできるのか?」を事前に確認することが必須になります。
なぜなら、大規模なリノベーションにも建築確認申請が必要になり、図面がない・構造が不明な家は、そもそも申請自体が難しくなるからです。
出典:国土交通省「建築基準法の一部を改正する法律の概要(2023年12月)」
中古住宅を買って「後で好きにリノベしよう」と思っていたら、申請できずに断念…というケースが今後は増えてくる可能性があります。
032025年4月施行!建築基準法が変わる3つのポイント
❶ 省エネ性能の適合が義務に
2025年以降、新築住宅はすべて断熱や一次エネルギー消費量等などの省エネ性能が一定基準以上でなければなりません。これは「建築物省エネ法」の改正に基づく流れです。
出典:国土交通省「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部改正について」
❷ 木造住宅の「4号特例」が縮小される
これまで木造2階建て住宅などでは、建築士が図面を作れば役所の構造チェックを省略できる「4号特例」がありました。この特例が縮小され、構造チェックが義務化されます。
今までは「構造計算していなかった」ケースが多かった理由:
- 構造計算書の提出は不要
- 建築確認申請で構造の審査を省略
- 施工会社や設計士の「経験と勘」による判断でOK
- プレカット工場任せの構造設計でも通っていた
❸ リノベーションでも確認申請が必要に!
「構造の過半に及ぶ工事(主要構造部の50%以上)」を行う場合、建築確認申請が義務付けられるようになります。
たとえば屋根を取り替えたり、外壁を半分以上壊して張り替えたりといった工事も対象です。
出典:建築基準法施行令第1条の3(確認申請が必要な工事)および各都道府県の建築指導課のガイドラインより
04「え、これも申請必要?」リノベの注意ポイント
以下のような工事では、確認申請が必要になる可能性が高くなります。
- 柱・梁の50%以上を解体して入れ替える
- 屋根を下地ごと取り替える
- 外壁を50%以上解体・交換する
- 階段を全面的にかけ替える
- 床を下地ごと張り替える(50%超)
一方で、下記のような工事は確認申請不要のケースが多いです。
- キッチン・トイレなどの設備交換
- クロス張り替えや床材の重ね張り
- 間仕切り壁の一部変更(構造に影響しない範囲)
05確認申請のカギは「検査済証」と「図面」
確認申請を出すには、建物の構造や寸法が分かる図面や検査済証が必要になります。
しかし、築30年以上の家ではこうした書類が残っていないケースが多いのが現実です。
この場合は、建築士による構造調査や図面の再作成が必要になり、申請までに数週間~数ヶ月、費用も数十万円かかることがあります。
06「書類がない=リノベできない」ではないけれど…
図面や検査済証がないからといって、必ずしもリノベが不可能なわけではありません。ただし、以下のような追加対応が必要です:
- 解体調査による構造確認
- 新たな構造計算や耐震診断
- 建築士による確認申請用の資料作成 など
これは購入者側で行うケースもあれば、売主や仲介業者が対応する場合もあります。
07そもそも「リノベ不可」な物件とは?
確認申請が出せない家の中には、以下のような“構造的にリノベが難しい家”も含まれます。
-
再建築不可物件:
接道義務を満たしていないなどの理由で、建替え・大規模改修ができない -
違法建築:
建ぺい率や容積率をオーバーしている、建築確認を取らずに増築された家 -
既存不適格:
建築時は合法でも、法改正により現在の基準に適合しない家
こうした物件を購入する場合は、法的リスクを理解したうえで対応する必要があります。
08熊本で「リノベできる家」を見極めるポイント
物件選びのチェックポイント
- 検査済証や確認申請図面が残っているか
- 建物の構造が明確で、劣化や腐食がないか
- 建築当時の法令と現在の基準に違反していないか
- 隣地・道路との関係(再建築の可否など)
特に熊本のような地方都市では、昔ながらの「確認申請なし」で建てられた家も多くあります。リノベできる家かどうかを見極めるには、プロの建築士や不動産会社に早めに相談することが大切です。
09まとめ|これからの家選びは「法令対応力」がカギ
建築基準法の改正により、「リノベしやすい家」と「リノベできない家」の線引きが、これまで以上に明確になります。
「金額が手頃」「場所がいい」だけで家を選ぶと、あとから「確認申請が出せない」「リノベできない」という落とし穴にはまってしまうかもしれません。
これからは“リノベ前提の家選び”にも、法令の知識と正確な判断力が必要です。
クラブハウスエステートでは、熊本で安心して家を買い、理想の住まいを実現するためのサポートを行っています。
中古住宅+リノベを検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。